BLOG

少人数私募債による資金調達 後編

2019/03/26
ロゴ

少人数私募債による資金調達 後編

 

 

 先日に引き続き、少人数私募債について説明していきます。

 

 

少人数私募債による資金調達の全体の流れ

 

 ①資金調達の目的を決定する

 ②募集内容を決定する

 ③取締役会議事録を作成する

 ④募集要項を作成する

 ⑤投資家(利害関係者)に訪問・説明会などで投資を募る

 ⑥社債申込書を投資家から受け取る

 ⑦募集引受書を投資家に発送する

 ⑧投資家が入金する

 ⑨社債申込み預かり証を発行する

 ⑩社債を管理する

 ⑪利息を支払う

 ⑫満期に償還金を支払う

 ⑬社債権者への定期的な説明

 

 

⑤投資家(利害関係者)に訪問、説明会などで投資を募る

 

 書類がそろったら、利害関係者に訪問して少人数私募債への投資を依頼します。

 

 説明会などを開くケースもあります。

 

 どうしても、投資家が集まらない場合は、条件を投資家に有利に修正するなど、募集要項自体の見直しが必要になります。

 

 逆に集まりすぎてしまった場合には、次回の少人数私募債募集時には優先的にお声がけをします、と伝えて、丁重にお断りします。

 

 

⑥社債申込書を投資家から受け取る

 

 同意してくれた投資家から、署名、捺印してもらった社債申込書を受け取ります。

 

 

⑦募集引受書を投資家に発送する

 

 社債申込書を預かったら、預かった証拠として募集引受書を発行し、投資家に発送します。

 

 

⑧投資家が入金する

 

 入金してもらいます。

 

⑨社債申込預り証を発行する

 

 入金確認後、社債申込預り証を発行します。

 

 これが社債券の代わりの投資家が保有する証拠となるものです。

 

 

⑩社債を管理する

 

 この段階で入金による資金調達は完了していますが、償還までは責任を持って社債の管理をしていかなければなりません。

 

 ・社債原簿で管理すべき情報

 ・社債権者の指名

 ・社債権者の住所

 ・社債権者の振込口座

 ・社債の取得年月日、利息支払日、償還日

 ・社債の券面額、社債の番号、入金合計額、利率など

 ・譲渡先の情報

 

 

⑪利息を支払う

 

 社債原簿のリストに従って、利息の支払いを行います。

 

 

⑫満期に償還金を支払う

 

 社債原簿のリストに従って、償還を行います。

 

 

⑬社債権者への定期的な説明

 

 少人数私募債も、通常の社債も、同じですが償還日前に次の社債を発行することで資金繰りを継続させることになります。

 

 当然、投資家からの信頼というのが、利害関係者が投資家になる少人数私募債では重要度が高いものとなってきます。

 

 上場しているわけではありませんので、決算情報を開示する義務はありません。

 

 しかし、投資家との信頼関係の構築という意味で、定期的に決算情報などを情報共有するなどの対応が求められます。

 

 

さいごに

 

 

 少人数私募債は複雑な手順は必要なく、中小企業のノウハウや人員でも十分に発行が可能な資金調達方法になります。

 

 しかしながら、利害関係者が投資家となるため、利害関係者との信頼関係を崩すような不誠実な対応は絶対にしてはいけません。

 

 利害関係者なので、信頼を損なうと本業へのダメージもあります。

 

 少人数私募債発行の手順を確認しながら、誠実な対応を心がけて、実行する必要があります。

 

 資金調達手段として、七福神のファクタリングも併せてよろしくお願い致します。