BLOG

繰り上げ返済について

2019/08/13
ロゴ

繰り上げ返済について

 
 繰り上げ返済をした方が、返済の負担が減り、銀行側も喜んでくれると思っている経営者の方が多く
 います。

 しかし、実際のところ銀行は繰り上げ返済を嫌がるのです。

 今日は、銀行融資の繰り上げ返済について説明していきます。

 
銀行が繰り上げ返済を嫌がる理由

 
 繰り上げ返済とは、毎月の返済とは別に、借入額の一部返済することを言います。

 住宅ローンやカードローンで一般的な返済方法であり、多くの方が利用したことがあるため、経営者の中でも
 銀行融資も、住宅ローンやカードローンのように少しずつ繰り上げ返済した方が返済負担が軽減して良い。
 と勘違いしている方が少なくありません。

 その理由について以下で説明していきます。


◎銀行は早く返してほしくない事実

 銀行は、株主に対して責任があり、毎年銀行全体としての目標を追いかけています。

 銀行全体の経営計画から、売上や利益が未達成であれば、経営陣が責任を取らされてしまいます。

 支店は、銀行全体の目標達成の一部として、支店単位での目標を追いかけています。

 売上や利益が未達であれば、支店長が責任を取らされてしまいます。

 銀行の融資担当者は、支店全体の目標達成の一部として、個人単位での目標を追いかけています。

 売上や利益が未達成であれば、今後の昇進や人事評価、給料に影響が出てきます。

 銀行も株式会社なので、社員ごと、支店ごとに、厳しい目標設定がされています。

 主要な指標としては、融資額や利息収益、預金額であり、ほかにも新規顧客の獲得や保険、投資信託の販売など、
 様々なノルマを追いかけているのが銀行であり、銀行の社員になります。
 

繰り上げ返済の銀行に対する影響


 繰り上げ返済にどんな関係があるかというと、繰り上げ返済とは予定よりも早く返済することです。

 ・予定していた融資額が減少する
 ・予定していた利息収益が減少する

 こういった事に繋がるのです。

 サラリーマンを経験した方ならわかるかと思いますが、見込んでいた売上や利益が顧客都合でなくなってしまうと
 困ってしまいます。 

 別の顧客でカバーしなければならず、リカバリーする時間が作れず、結局そのせいで未達になってしまった。

 と腹立たしい感情を抱いた経験があるかもしれません。銀行も同じなのです。

 繰り上げ返済されてしまうと、予定していた融資額が減少し、予定していた利息収益が減少するために
 支店全体でリカバリーしなければ、支店の目標達成が危うくなりますし、個人としての目標達成も危うくなって
 しまいます。 

 しかし、借りている会社の経営者にとってみれば、繰り上げ返済は返済負担を軽減する方法になり、貸している
 銀行にとってみれば、繰り上げ返済は本来得られるべき収益が削られるものとなってしまうのです。