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債権流動化とファクタリングの違いについて

2019/09/19
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債権流動化とファクタリングの違いについて

 

こんにちは。連日の酷暑で、クーラーの効いた部屋で過ごすことは多くなっています。

でも実は熱中症って室内でなっているケースが多いそうです。室内にいても喉が渇く前の水分補給は大切ですね。

ところで、本日のタイトルにもあるように債権流動化とファクタリングの違いついてご存知でしょうか?債権流動化とは、会社が保有している売掛債権を早期に資金化(流動化)する方法になります。

「売掛債権」は、将来会社に金銭をもたらすものである為、現時点では将来金銭を受け取る権利に過ぎません。そのため、取引先に何か問題が生じ、売掛債権が回収できない場合には、会社に金銭が入ってこない大きなリスクがあります。また、売掛債権に回収期間が長いと会社にお金が入ってこない為、会社にとって必要な運転資金の額が増加してしまいます。このようなリスクや必要運転資金の増加を回避するためにもちいられているのが「債権流動化」です。債権流動化を活用すれば、売掛債権の支払い期日より前に売掛債権を第三者に譲渡し、その対価として資金を受け取ることができます。いったん債権を流動化すると、上記のようなリスクを回避でき、早期に資金を得ることができるのです。

債権の流動化にはいろいろな方法がありますが、その中でも代表的な方法がファクタリングです。ファクタリングは債権流動化の1つの方法ですが、ファクタリングと債権流動化を混同している方も多いようです。債権流動化とファクタリングは同じではなく、債権流動化の1つの手法です。

 

債権流動化とはどんなこと?

債権流動化とは、決済期日が到来するより前に会社が保有している売掛債権を銀行などの第3者に譲渡して資金の提供を受けることを示します。

会社が保有している売掛債権は、将来会社にとってキャッシュインフローをもたらすものです。しかしながら、それが売掛債権である以上は資金ではない状態です。結果として、会社の中に売掛債権が溜まった状態であれば、会社のキャッシュフローが停留していることをしまします。

売掛債権は厳禁かすれば資金栗に使用できますが、売掛債権のままでは活用することはできません。つまり、資産が眠った状態になるので、売掛債権が多いと効率的に事業に活用できていないともとれます。

また、債権は将来会社にキャッシュインフローをもたらしますが、取引先が万が一倒産した場合などはその債権を回収できなくなるリスクがあります。そのため、会社に売掛債 権が多額に溜まっているということは、同時に債権を回収できなくなるリスクを負っている状態ともいえます。

このように、会社の中に債権があることは決してよいことばかりではありません。これを回収するためには、債権を流動化し、債権を金銭にする必要があるのです。これが債権流動化ということになります。

 

債権流動化のメリットってなに?

債権流動化を行うことで、さまざまなメリットがあります。その代表的なメリットとして、経営の効率化です。債権を流動化することによって、売掛債権は現預金に代わりますので、会社には資金ができます。債権流動化によってえた資金を運転資金として活用することもでき、また会社の財務内容の改善に利用することもできます。たとえばですが、売掛債権を流動化することによって得た資金で借入の返済をすれば、会社の財務比率を改善することができます。財務比率が改善することによって、銀行からの融資を受けやすくなることも期待できます。

 

債権流動化の方法について

債権流動化といっても、債権流動化には大きく分けて3つの方法があります。

  1. 売掛債権証券化:売掛債権を証券化する方法(SPC)

  2. ファクタリング:売掛債権を第3者に譲渡する方法

  3. 売掛債権担保融資:売掛債権を担保に融資を得る方法

この3つが主な債権流動化の手法です。

この中でも特に中小企業や個人事業主が利用しやすく、なおかつ債権流動化も行いやすいファクタリングに焦点をあてて、ファクタリングの特徴と債権流動化との違いについて解説を行います。

 

ファクタリングについて

ファクタリングとは会社が保有する売掛債権を第3者に譲渡する対価として資金を受け取る方法をいいます。ファクタリングを活用することで、売掛債権を資金化して、事業の資金として活かすことができるのです

ファクタリングは他の債権流動化の手法と違い、自社が保有する売掛債権をファクタリング会社に譲渡することで資金を得ます。ファクタリングを行った売掛債権については、債権の支払先が決済期日に支払い不能になった際に、それをファクタリング会社と依頼会社のどちらが負担するかで種類を分けることができ、「償還請求権のあるファクタリ ング」と「償還請求権のないファクタリング」の2つに分かれます。

一般的に中小企業や個人事業主が利用できるファクタリング会社の場合、事業主のリスク回避を目的とする側面もあることからファクタリング会社がリスクを負担する「償還請求権のないファクタリング(ファクタリング利用者会社はリスクから解放されることになります。)」を用いられるようです。ただし、ファクタリング会社の中には、例外的にファクタリング利用者にリスクを負担させる「償還請求権のあるファクタリング」を行う会社もあるので、ファクタリングを利用する時には、条件をよく確認することが必要です。

 

ファクタリングは資金調達のスピードが速いです!

債権流動化の方法の1の売掛債権証券化の場合は、取引相手は特別目的会社で、2の売掛債権担保融資の場合は、一般には銀行が取引相手になります。しかし、2のファクタリングの場合は、取引相手がファクタリング会社です。そのため、売掛債権を譲渡する先はファクタリング会社になり、ファクタリング会社は譲渡された売掛債権を投資家などに転売するわけではなく、ファクタリング会社自身が債権の回収を行います。ですので、ファクタリングにおいては、特別目的会社ではなくファクタリング会社に売掛債権を買い取ってもらう方法になるので、証券発行や証券化する際の煩わしい審査や手続きも必要ないのです。そのため、ファクタリングは他の債権流動化方法と比較して、素早い資金調達が可能な方法となります。

ファクタリング会社は、取引先の売掛債権の信用力やファクタリング方式に応じて債権の買取率を計算しています。買取債権額が決まったら、そこから手数料を差し引き、譲渡された債権の対価として利用者に資金が提供されます。ファクタリングを利用する場合、ファクタリング会社が行う債権管理や債権回収業務に対するコストとして、手数料が他の債権流動化方法と比べて高めに設定さいれていることが多いです。

ファクタリングは会社にとって自社の資金ニーズに柔軟に応じて売掛債権をファクタリング会社に買い取ってもらい資金を得ることができるうえに、債権証券化や債権担保融資と違って複雑な手続きもあまり必要がありません。そんため、ファクタリングをうまく活用すれば、資金調達の効率化、迅速化を図ることができるので、中小企業にはオススメの資金調達方法になります。

 

今回は債権流動化についてお伝えしました。ファクタリングは債権流動化の1つの方法として位置づけられています。他に債権証券化や債権担保融資の方法もあります。しかし、ファクタリングを活用することで債権の流動化を高め、素早く資金調達ができるようになるだけでなく、自己資本比率や総資産利益率といった財務指標の改善にもつながります。