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株主の権利とは?あなたの意見が経営を左右するかも?!

2019/12/05
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株主の権利とは?あなたの意見が経営を左右するかも?!

本日は株主が持つ、権利についてみていきましょう。あなたが持っている株で経営を左右するかもしれません。

 

株主が持つ権利について

株主とは株式会社のオーナーになります。その為、会社の利益や会社が解散した時に会社が保有している財産を受け取る権利、会社の経営に暗化する権利など、会社に対してさまざまな権利を持っています。

 

  1. 会社の利益を受け取る権利(自益権:剰余配当請求権)

    株式会社は、株主などの出費(資本)を使って事業を行います。そして利益を得ることを目的とした組織です。こうして得られた利益は、配当金などの形で株主に対して還元される仕組みです。

    配当金は会社の利益から支払われるので、会社の利益額や経営方針などに応じて増減があります。

 

  1. 解散した時に会社が保有している財産を受け取る権利(自益権:残余財産分配請求権)

    会社が解散した時には、まず債権者への負債などが返済されて、その後に残った財産は株主のものとなります。

    株主は、保有する株数の割合に応じてその分配を請求することが出来ます。

 

  1. 会社の経営に参加する権利(共益権:議決権等)

    株式会社では、役員や経営に関する重要な事項について、株式総会で決めることになっています。株主は、その株式総会に参加して、投票する権利(議決権)を持っています。1人1表の政治選挙とは異なり、1株(または1単元)1票が株主に与えられています。その為、会社に対する影響力は保有している株数の多さに比例して大きくなります。個人投資家は自らの利益に直結する「自益権」と特に剰余金配当請求権ばかりに注目しがちですが、経営を大きく変えることもある議決権など会社や株式全体に影響する「共益権」も非常に重要な株主の権利です。

 

会社の経営に参加する権利

会社の経営に参加する権利は、1株でも株を持っていたら行使できる「単独株主義」と一定数以上の株を保有数する株主が出来る「少数株主権」の2種類があります。

 

  1. 単独株主義とは

    単独株主義とは、1株(または1単元)以上の株を保有していれば、行使できます。

    株主総会に参加し投票する権利(議決権)の他に以下のような権利があります。

     

    ・議案提出権

    株主総会の目的である時効について議案を提出することが出来ます

     

    ・閲覧等請求権

    必要あれば、定数や株主名簿、株主総会議事録、取締役員会議事録、計算書類、合併契約書などの書類を閲覧、謄写の請求が出来ます。

     

    ・差止請求権

    一定の条件のもとで、募集株式の発行など会社の行為や取締役の違法恋などをやめるように請求出来ます。

     

    ・訴え提起権

    設立や組織再編などの会社の行為の無効や株主総会決議の取り消しなどを請求することが出来ます。

     

    ・取締役会招集請求権

    一定の条件のもとで取締役会の招集を請求出来ます。

 

  1. 少数株主権とは

    少数株主権は、一定数以上の株を保有する株主だけが行使出来る株主の権利になります。

    さまざまな権利があり、それぞれの権利に定められた数以上の株を保有していれば権利を行使することが出来ます。

 

  1. あなたの意見が経営を左右するかも?!

    これらの会社の経営に参加する権利については、少ししか株を持っていないから自分には関係ないと思う方も多いでしょう。

    それは、自分が投票しても政治は変わらないし、だから投票には行かないという考えと一緒で与えられた権利を果たすべき義務を放棄しているのです。

    もちろん自分の意見ですぐに会社が変わることはないかもしれません、しかし、会社に変化を求めるには充分過ぎる意見となるはずです。

    また、1人1票の選挙とは違い保有する株数で影響力が変わるので、ある程度のお金さえあれば、直接会社を変える提案が出来るのです。

    アクティビスト(物言う株主)は、その資金力を活かし、株主利益の最大化を目指す組織として、欧米では大きな影響力を持っていますし、日本でもアクティビストは存在感が増してきており、その動向に注目が集まってきていると言えます。

 

昨今では株主提案は増加傾向にあり、今年に関しては横ばいの傾向となってきている様です。2019年の株主提案数が横ばいになっているのは、投資会社と上場企業との対話の中で、上場企業の自発的な株主還元策が増加したからと言えるでしょう。

近年、自社株買いを行う企業が多くみられるようになったのですが、とりあえず自社株を買っておけば、という安易な考えをしている上場企業も多くあります。しかし、本来の考えに基づけば、株主に提案をされる以前に上場企業としてどれほど株主還元について本気で対応しているかが問われているようにも思えます。

その企業の株主なら、株主に与えられた権利を活かして、その提案が企業、そして株主にどのようなメリットになるのかをしっかりと考えて、賛成や反対の意見を示すことで、企業の経営に対して自分の意見を反映させていきましょう。せっかく与えられている権利ですので、株を持っている会社の経営について考える時間を持つことも大切ですね。