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iDeCo(個人型確定拠出年金)とは何か?メリットとデメリットについてー後編―

2019/12/26
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iDeCo(個人型確定拠出年金)とは何か?メリットとデメリットについてー後編―

前編では個人型確定拠出年金(iDeCoのしくみやメリットについてお伝えしました。

後編では、デメリットや個人型確定拠出年金の始め方について解説していきます。

 

個人型確定拠出年金のデメリットや注意点について

個人型確定拠出年金にもデメリットはあります。デメリットや問題点は下記のようなことが挙げられます。加入前にしっかり把握して検討して下さい。

 

  1. 中途解約出来ないというリスクがある

  2. 毎月定額の手数料がかかる

  3. 受取る時には税金がかかる場合がある

 

  1. 中途解約出来ないというリスクがある

 

個人型確定拠出年金はあくまでも「老後の為の資産運用」であり、そのために所得控除などの大きな税制優遇が設定されています。その為、月々の掛け金を減額することは出来ますが、今まで拠出してきた年金を60歳以前に受け取ること(解約すること)は出来ません。これが個人型確定拠出年金(iDeCo)の最大のデメリットになります。税制上有利でオススメ出来る制度ですが、余裕がない状態の家計の場合、解約できないというリスクは非常大きいです。近々必要になる資金を運用する場合には個人型確定拠出年金ではなく、NISA(少額投資非課税制度)利用した方が良いでしょう。

 

  1. 毎月定額の手数料がかかる

 

個人型確定拠出年金を利用する際には一定の手数料が発生します。利用にかかる手数料は以下の3つです。

 

  1. 国民年金基金連合会手数料(共通):103円

  2. 事務委託金融機関手数料(共通):64円

  3. 運営管理機関手数料〈金融機関により異なる〉:無料~450円程度

 

運用を積み上げていけば手数料率は徐々に小さくなることやメリットで紹介した所得控除による節税、このことを考えると手数料の金額は微々たるもので、手数料がかかることはそれほど気にしなくても良いでしょう。

 

  1. 受け取る時には税金がかかる

 

個人型確定拠出年金のメリットのところで掛け金は全額所得控除とお伝えしましたが、その代わりに個人型確定拠出年金を受け取る時には、そのお金は「所得」として扱われることになります。その為、状況によっては税金がかかる場合が発生します。

この点を過度のマイナスポイントととらえて個人型確定拠出年金は意味がないと主張される方も中にはおりますが、ここは少し訂正が必要です。

それは、個人型確定拠出年金を受け取る時、そのお金は「退職所得」や「公的年金」として扱われるからです。

例えば、60歳で個人型確定拠出年金を一時金として受け取れば、退職金扱いとなります。この時には退職所得控除を利用することが出来ます。この控除は大きいです。

 

個人型確定拠出年金(iDeCo)の始め方とは?

ここまでお伝えしたように、個人型確定拠出年金は個人の老後の資産つくりにおいて魅力的な制度です。下記では、実際にどうやって個人型確定拠出年金を始めればいいのかについて解説していきます。

 

  1. 金融機関(証券会社)を選び、口座の開設・利用手続きをする

  2. 掛け金の拠出開始(運用開始)

  3. 年1回の申告(サラリーマンなら年末調整時で良い)

 

このような手順で進めていきます。以下でさらに詳しく解説していきます。

 

  1. 金融機関(証券会社)を選び、口座の開設・利用手続きをする

 

まずは、個人型確定拠出年金を始めるにあたって、どこか1つ運用管理機関を決める必要があります。銀行や証券会社、生命保険会社などがありますが、個人型確定拠出年金は基本的に投資信託で運用するので、証券会社の選択をオススメします。

そのうえで、証券会社を選ぶコツは、

  1. 運用管理機関手数料が無料か?

  2. 用意されている投資信託の種類と手数料が安いか?

です。個人型確定拠出年金のデメリットでも紹介したように、定額手数料については安いことにこしたことはありません。最近は、運営管理機関手数料無料の金融機関も増えてきていますので、そういった金融機関のところの利用をオススメします。

もう1つは投資信託の種類と投資信託のコストです。投資信託はファンドによって運用に対するコストがかかってきます。直接目に見えないものですが、リターンへのマイナスになるので、低コストのファンドを用意しているかどうかという点も大切です。

 

  1. 運用開始

 

証券会社に口座開設が終わったら、いよいよ運用の開始となります。掛け金を決めて、その資金配分(どのファンドを買うか)を決めます。

 

  1. 年1回の申告

 

掛け金を払っていると、証券会社からいくらくらい支払いをしたかといった証明書が郵送されてきます。それをもとに確定申告か年末調整を行います。会社員の方は年末調整の時に書類を提出すれば良いので、簡単ですね。

 

本日は、iDeCo(個人型確定拠出年金)とは何か?メリットとデメリットについてー後編―をお送りしました。

個人型確定拠出年金は現在加入資格がある方で、将来の企業年金がある会社への転職の可能性がない方にとっては大きなメリットがある制度になります。

長期的な資産形成、老後の資金を貯めるという目的で、加入資格のある方にはぜひ検討して頂きたい制度です。大きなメリットもありますが、多少のデメリットもありますので、十分な検討をした上での加入をオススメします。