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手形割引とファクタリングの違いとは?

2020/02/07
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手形割引とファクタリングの違いとは?

手形割引とファクタリングはどちらも売掛債権を現金化するという類似点があるので、混同してしまいがちです。

本日は、手形割引とファクタリングの違いについて、お伝えしていきます。

 

そもそも手形割引とは?

手形割引とは約束手形を担保にして、金融機関から融資を受ける事です。例として、商品を売った会社をA社、仕入れた会社をB社として考えてみましょう。

約束手形は、商品を仕入れたB社が「○月○日に商品の代金を支払います。」と約束をし、A社が「○月○日に商品の代金を頂きます。」をお互いに証明するものです。しかし、商品を売ったA社がB社から代金をもらう期日よりも前にお金が必要になりました。そこで、A社は約束手形を金融機関に持ち込み、審査を受けて手形を担保にして融資を受ける事が出来るのです。つまり、手形割引とは、支払い期日がまだ約束手形を銀行で換金するという事なのです。なお、手形を割引く際には割引料という名の金利の手数料が発生し、手形の金額1.5%から5%が差し引かれた金額になります。

約束手形と売掛金の違いとして、約束手形(受取手形)は法的に強制力のある契約であり、売掛金は口約束に過ぎずないのです。その為、約束手形は資産的な価値を持つとみなされるので、担保にする事が出来るのです。

 

ファクタリングとは?

ファクタリングは最近、注目を浴びている資金調達方法なので、利用した事がある方も多いのではないでしょうか?企業だけではなく、給料ファクタリングもあるので個人でも利用出来ます。では、初めて聞いたよ、という方の為に簡単にご説明します。

ファクタリングとは、売掛債権をファクタリング会社に売却してもらい現金化する事です。大まかな流れは「約束割引」と同じようなものですが、ファクタリングは「約束手形」ではなく「売掛債権」が対象になります。さらに、手形割引は「融資を受ける事」に対し、ファクタリングがファクタリング会社に「売掛金を受取る権利」を売却するという点をしっかり押さえておいて下さい。ファクタリングをする際には、ファクタリング会社に手数料を支払う事になり、2社間ファクタリングか3社間ファクタリングかで手数料に差があります。

 

手形割引とファクタリングの違いとは?

手形割引とファクタリングは、売掛債権の早期現金化という意味では同じになります。

2つの最も大きな違いとしては、手形割引が融資である事に対して、ファクタリングが売掛債権の売却であるので、融資ではありません。それに加えて、手形割引とファクタリングには以下のような5つの違いがあります

 

  1. 償還請求権の有り無しの違い

    手形割引とファクタリングの最大に違いは、「融資」か「売却」か、という点だと先ほどお伝えしました。手形割引では、手形の振出人である取引先が不渡りを起こした時には、金融機関への返済義務が生じてしまいます。手形を割り引く時や裏書きする時には「不渡りのリスク」がある事を理解しなければなりません。

    一方で、ファクタリングは売掛債権を売却する(譲渡する)ことで、資金調達をします。ファクタリングには、償還請求権がないので売掛金が支払われなくても、返済を行う必要がありません。

 

  1. 短期借入金(負債)として計上されるかの違い

    何度もお伝えしていますが、手形割引は融資です。したがって、金融機関には「短期借入金」として計上され、新たに融資を受ける際にはマイナス要素になります。

    一方で、ファクタリングは「債権譲渡」なので、負債として計上される事はなく、ファクタリングを利用しても信用情報に記録される事がないので、他の融資審査に影響を与えることがありません。

 

  1. 手数料の違い

    手形割引は、銀行であれば1.5%~3.5%程度、その他の金融機関でもおおむね5%以内の手数料で現金化出来るのです。

    それに対してファクタリングの手数料は、条件にもよりますが20%を超える場合にもあるのです。ファクタリングがなぜ手数料が高いかというと、債権が未回収になるリスクの高さにあります。さらに、譲渡人が複数のファクタリング会社で同じ債権を売却する「多重譲渡」を防ぐためにも、「債権譲渡登記」も必要です。これにかかる経費、債権が回収不能になった際のリスクヘッジなどもかえりみて、ファクタリングンの手数料は高くなってしまうのです。

 

  1. 審査の厳しさの違い

    手形割引がもし不渡りになってしまった時には、申し込み会社が返済する必要があります。その為、手形割引の審査は、返済能力があるかどうかも含め、信用情報をしっかり確認されます。赤字決済、債務超過や税金の未払いなど、融資におけるマイナス要素があると、手形割引は受けられない可能性があるのです。

    一方で、ファクタリングは債権を売却する行為の為、利用企業よりも売掛先の信用が重視されます。その為、創立から日が浅く、赤字決済、税金の未払いなどのマイナス要素があっても利用する事が可能です

 

  1. 実行のスピードの違い

    手形割引とファクタリングでは、実行のスピードも違います。手形割引の場合、自社と取引先の2つの審査に大体早くて1週間から最長で3週間程度かかるケースが大半です。

    それに対して、ファクタリングは取引先に通知しない2社間ファクタリングを利用すれば、最短で即日の資金調達が可能です。

 

本日は、手形割引とファクタリングの違いとは?をお伝えしました。企業の歴史は「手形割引」とともに歩んできたくらい手形割引は昔から利用されている方法です。

しかし、最近ではファクタリングが総合的に優れた資金調達法となっています。